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鬼と狐の宣戦布告

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「主よ」
『狐』は食事を終えたみたいだ。
......こんなペット、マジでいらねぇな。
「何か用か? 狐」
「ほほう、うぬは、わらわが人ではないと分かるのか。しかし、『狐』とは良く
言ってくれたものじゃ」
「妖孤。これでいいか? んじゃ俺、帰るぞ」
 妖孤なんて相手にしてられるかよ。
 てか、この妖孤マジ異常なくらい力秘めてそうだから嫌だし。
「ちょっと待て、うぬよ......いきなりで悪いとは思うんじゃが、わらわ
を助けてはくれんか?」
 狐は、凛とした声で俺に言った。
作品名:鬼と狐の宣戦布告 作家名:たし