まおー転生
気を失った〈魔王〉が舞桜に戻って起き上がった。
「なんだか知らんが頭痛がする」
このエンドレスを見ていた夏希も頭が頭痛で痛くなってきた。
「もしかしてこれからもずっとこの入れ替わり生活が続くの?」
まだ学園生活ははじまったばかり。
なのにこの濃密すぎる苦難の連続。
無事に卒業できるだろうかと思うと夏希はやっぱり不安だった。
でも、ふと周りを見渡すと。
そこには菊乃がいた、雪弥がいた、姿は見えないけどピンクさんもいる。
そして……ゴリ子さんもいるではないか!
なんだか急に夏希は笑顔になった。
「ねえ、舞桜ちゃん?」
「ん、なんだ夏希?」
「ううん、やっぱりなんでもない」
そう言って夏希は太陽の笑顔を見せたのだった。
これからもいろいろなことがあるだろうけど、みんながいてくれればきっと大丈夫。
すっかり夏希は一人のこと忘れてるけどなっ!(笑)
おしまい
作品名:まおー転生 作家名:秋月あきら(秋月瑛)