WAR OF THE SNOW 雪の悪魔
エピソード7 無常なる惨劇
マリアは3分とかからず捕虜を処刑した
「……許して」
彼女は最後に許しを請うた
無論誰も返事はしない
「おい 無駄弾68だ あんなやつら3発でしとめろ」
「うるさい これが私の戦い方よ」
「フッ 言わせておけば よく言うようになった」
「そう じゃあ今日は帰っていいのね」
「ああ 明日は無しだ 俺にも任務がある」
「わかったわ せいぜい死なないようにね」
「これだから女兵は……」
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「ふぅ 今日は疲れたな」
そういってベットに倒れこむ
「しかしみんなはどうしてるかな」
そうつぶやいた時だった
「それより自分が生き残れるかどうか心配したらどうよぉ?」
……聞いた事の無い声だった
「あんた誰?」
「そうだなぁ…雪の悪魔とでも呼んでくれぇ」
「洒落た名前ね 何の用?」
「いやぁ 契約のご案内にぃ」
「契約?」
「そう この部隊が昔から全滅してるのは知ってるよなぁ?」
「まぁ それがどうした?」
「俺と契約すればそれから逃れるぅ」
「こっちは何を出せばいいんだ?」
「魂だぁ ただしそれに準じる物でも良い」
「例えば?」
「記憶、幸福だったときの思い出、大切な人、とかだぁ」
「断った場合は?」
「部隊の全滅は保証するぜぇ あとお前の命も消えるさぁ」
「なるほど」
「言っておくが俺は悪魔祓い呼んでも無駄だぜぇ その辺の低級悪魔と一緒にするなよぉ 逆に乗っ取ってやるぅ」
「今すぐには返事ができないわ」
「そうかぁ じゃあここの内線で666にかけたら出てきてやるよ」
「じゃあね」
「じゃあな」
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「ハッ」
夢なのだろうか
いやにリアルだった
そこで内線の666に電話する
「よぉ決まったか」
「……夢じゃないようだな」
「疑うなよ」
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(遠征に出かけた部隊が全滅したとの報告 経緯は不明 どうやらスーツカ部隊に爆撃されたらしいとの報告だ)
……そうか全滅か
いまさら実感が沸いてくる
全滅なんかしたくない
「マリア!ホークさんが!」
「ん?どうしたクリスそんなにあわてて」
「ホークさんが全滅した部隊に……」
「な!」
「私の聞いたとき素直に受け止めたけどその後無線が入って……」
「何の?」
「救援要請 ホークさん生きてるわ すぐ助けに行きましょう」
「ええ」
生き残っててホーク……
作品名:WAR OF THE SNOW 雪の悪魔 作家名:夢轍