小説が読める！投稿できる！小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ！

エピソード５　訓戒

「では早速これをやっていただく」
「はぁ」
渡されたのは１枚の紙　書かれていたのは……
「ハァ！？捕虜と戦闘訓練！？」
「そうだ　別に問題ない　相手には本物の銃は持たせてないしどうせ処刑を待つ身だ　殺しても異論はない」
「いえ　そういうことでは……」
「ふっハハハハ」
「何がおかしいですか？」
「おまえ　人を殺すのが怖いんだろ」
「なっ！」
「分かっている　私もそうだったからな」
「はぁ」
「戦場に出たらただの戦闘単位だ　気にするな　やらなければ死ぬ　俺もお前も」
「なっ！そんな！殺された人にはその人の生活があったんですよ　次の週とか翌日とか予定があったのに……そんな死に方なんて……」
「ふっ　お前にもあるんだろ予定」
「それは……」
「お前が死んだら残されたお前の親戚は？悲しむだろ」
「私には……家族は……いません……」
「ほう」
「私は知っているから殺せないんです」