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アレキザンダー・ジョン
アレキザンダー・ジョン
novelistID. 16123
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お腹が、痛い (2)

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「おーい、起きろ~!遅刻するよー?」
腹に痛みが走るから目を開けると、紗耶が居た。
寝てる奴にそれはやめろと思うけど、彼女がいなけりゃ毎日遅刻してしまうであろうボクは文句を言えない。
「寝てる人間にエルボーは無くない?ったくんなに凶暴だと嫁にとってもらえないぞ?」
やっぱ言う。痛ぇもん。
「うるさい!俺は下で待ってるからさっさと着替えてご飯食べな!置いてっちゃうよ?」
急がなきゃまずいから名残惜しくも布団を這い出てパジャマのボタンに手をかける。
よろしい!とか言ってあいつは部屋を出ていった。階段をドタバタと下りる音がする。

今日も紗耶の頬には泣いた跡がある。