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朧木君の非日常生活(12)

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「う・・・・・・」
俺は腹部に襲いかかる激痛で目を覚ました。
「朧木くん、良かった。急所は外れていたみたいだ。運がいいのか悪いのか・・・・・・でも、まずい状況には変わらない。まさかこんなにも早く奴が来るとはね」
「早く治さないとまずい」
意識を取り戻した俺に、蜻蛉さんと座敷ちゃんは語りかけてきた。
しかし、俺の意識は朦朧としていることには変わらない。
またいつ意識を失うか分からない。
そして蜻蛉さんは知っていたんだ。最初に出会った存在と座敷ちゃんか別ということを。
・・・・・・それもそうだな、蜻蛉さんは座敷ちゃんには決して好戦的な態度ではなかったんだから。
「朧木くん、今は応急措置程度でしかない。いつ死ぬか分からない」
残酷だな、蜻蛉さん。
出会って二日目の相手に死の宣告かよ。
それにしても、蜻蛉さんの顔、何処かで見たことがあるな。
まぁいいか、そんなこと。
てか、ヤバイな、マジで痛い。
「蜻蛉くん、君、ごめんなさい。私は守ることが出来なかった」
座敷ちゃんが心なしか悲しそうに言った。
いいんだ、座敷ちゃん。
さっき出会ったばかりの招かざる客を助ける義理はないよ。

・・・・・・ちょっと待て。

なんだ、今の違和感は。