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朧木君の非日常生活(12)

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回葬編 其ノ四

『座敷わらし』

確かに蜻蛉さんはそう言った。
この男は分かっていたのだろう。多分泣き声を聞いた辺りから。
だから限りなく確定に近い仮定が生まれたんだろう。そして、仮定が確定となり確信をついた。
 伝承上の存在、都市伝説、この中にだけ存在する者だと思っていた。
 もう一度言おう。
 『座敷わらし』
 蜻蛉さんは確かにそう言ったのだ。
 蜻蛉さんが言うのだから間違いはないだろう。相手が認めなくても分かる。
 この人は、見透かしている。全ての情報をまとめ、統一性をあげ、確信をつく。こういうスタイルなのだろう。俺は出会って二日目でも確信が持てる。


━━この人は、凄い


 この表現が一番合っているのだろう。