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ラーメンばばあ

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「やっぱり酒飲んだ後は、ラーメンだよな」
「ですよね、先輩」
先輩の付き合いで飲みに出たけど、予想通り面白くなかった。この人、いつも行動パターンが一緒だからもう飽きちゃったよ。
「今日も面白かったなあ、なあ、なあ」
と仕切りに同意を求める。仕方ないので、
「はい、先輩、最高です! やっぱ先輩と飲むのが1番楽しいッス!」
「だろ!」
だろ!ッじゃないよ。退屈で仕方がなかった。愛想笑いも夜半をすぎるとしんどい。もう早く帰りてえな。
「ラーメン食って帰っか」
「あ、いいですね、ちょうど腹減ってたんですよ」
「よし、行こう。駅前にいい店あんだ。そこ行こう」
「はい!」
ああ、帰りたい。今すぐ帰りたい。ラーメン食わずに帰りたい。帰ってゲームやりたい。付き合うと中途半端に長くて困るんだよな。どうせ帰れないのなら、朝までの方がよほどスッキリするのに、ラーメン食ってたら終電が出て行く時間だから、ちょうど電車で帰れないんだよな。まっすぐ帰らせてくれれば良いものを。
「よしよし、ここだ、ここ」
「ここですか」
駅のすぐそば、裏通りにある潰れそうな一軒のラーメン屋。先輩は良く来るらしく「毎度!」といって暖簾をくぐった。なかにはババアが1人。客はなく、タバコをくわえてテレビを見ている。
「毎度! 婆さん来たよ」
先輩がもう1度挨拶すると、ババアはテレビを切って厨房へ入っていった。
作品名:ラーメンばばあ 作家名:佐藤英典