CROSS 第6話 『死守』
山口は隊員たちに撤収命令を出すと、急いでモビルスーツの残骸の場所に向かった。そこに着くと彼は、残骸をどけて何かを探し始めた。
しばらくして彼は、目的の「何か」を見つけたらしく、微笑んだ。胸のバッジに触れる彼。
「ヘーゲル、運んでもらいたい大きな荷物が何個かあるから、エアリアルを一機こっちによこしてくれ。うちのエアリアルをだぞ」
「……了解しました」
山口は通信を終えると、自分が見つけた物を守るようにその場に座り込んだ。何人か本隊の兵士が通り過ぎていったが、その兵士たちは見て見ぬふりをしていた……。
【 第6話 終わり 】
つづく
作品名:CROSS 第6話 『死守』 作家名:やまさん