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　ついにとうとう、俺は園田に気遣うのを止めてしまった。が、園田は別段傷ついた風でもなければ、腹を立てたようでもない。ただ困ったように笑って、ざらざらした声で言う。
「顔赤いよ……ね、都市論、一回パスしようよ」
　鳥肌が立つ。ざわっとした感触が背中を走り抜けて、熱が上がる。いつものように唇をきつく噛んだけれども、俺は今度は無視もせず俯きもせず、縦に一つ頷いてしまった。

　さあ、いったい俺はどうなってしまったんだろう？