冒険倶楽部活動ファイル
私は窓の外を見る、するといつの間にか雨が止み、眩い太陽が顔を顔を出していた。木々の青葉に溜まった水滴が重みで先端から滴り落ちてその下の水溜りに落ちて小さな飛沫と波紋を立てていた。
「わぁあ」
私は思わず窓を開けた。清々しい空気が部屋に入ってきて私の髪が靡いた。そして再び画面を見ると……
『今から冒険に行かないか? もう12時回っちゃったけど…… もし大丈夫なら今から部室に集合だ』
それだけ書き込むと十波君はゲームからロストした。
『まぁ、こっちの冒険は夜でもできるしね』
『ゲームは所詮ゲームだ。僕も行くよ!』
『俺も、久々に表で体を動かせる』
『じゃああっちで待ってるね〜』
そう言うとみんな消えていった。でも私の答えも決まっていた。私はセーブを取ってゲームを取り止め電源を落とした。
「よし」
私は机の横に引っ掛けてあった冒険ポーチを手に取って私達の冒険へと出発した。
作品名:冒険倶楽部活動ファイル 作家名:kazuyuki