冒険倶楽部活動ファイル
龍太郎君の剣、功治君の爪、舞加奈ちゃんの一斉攻撃がヒット、盗賊団ボスの盾が砕け散った。
「や、野郎、よくもやりやがったなっ?」
でもまだ生きてる、どれだけしぶといの?
「でももう魔法は通じるはずだ。今度はみんなで一斉攻撃だ!」
「分かった!」
相手は防御できなくなった分さらに防御力も大幅に減ったはず、私と羽須美ちゃんも攻撃に参加した。
「迸る雷よ。一つに集いて打ち砕け、サンダー!」
「精霊達よ。邪を打ち払え、シェイクッ!」
雷の矢と半月型の衝撃波が敵のボスを襲いダメージを与える。
龍太郎君達ももう一度必殺技を放ってダメージを与える、
そして十波君は防御を下げる技ではなく一番攻撃力のある攻撃技を使用した。
しかし代わりに自分の防御力が減ってしまうと言う欠点もあったが十波君は迷わずに使った。
「アクセル・ブレイクッ!」
十波君は突進しながらダガーを逆手に構えると盗賊団ボスの一閃! しかしその瞬間勝負が決まった。
敵のグラフィックが戦闘画面から消滅した。
「や、やったーーっ!」
私は思わず椅子から立ち上がり喜んだ。きっとみんなも同じ心境だろう。
戦闘が終わるが盗賊団ボスは死んでなかった。代わりにお約束という奴だろう、土下座して謝罪していた。
「ヒイイッ! 俺達が悪かった。もうしないから許してくれぇ!」
深々と頭を下げるその姿にさっきまでの威勢はどうなったのかと思いたくなってくる、まぁとにかくクエストもクリアして私達はめでたしめでたしだった。
作品名:冒険倶楽部活動ファイル 作家名:kazuyuki