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完結してない過去の連載

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「カイ監督ー」
「なんだー」
「ばーか」
「?!」
「だってさーぜんっぜんユウちゃん俺の事見てくんねーんだもーん。ぜってー好きな奴いる!!..で、監督にやつあたり!!」
「誰だろうなー」
(お前だよ!!)
俺、須藤真樹哉ことマキヤは最近監督の鈍感ぶりにさらにイライラしている。
仕事しながら話し聞いてるから時々変な返事するし...
眼鏡だし...
背高いし...
もてるし...
ばーかばーか!!
ラセア副監督だってカイ監督にべたぼれだしー,
前飲みに誘った(...といってもあの世にはぶどう酒しかない...天国だけにしてくれ!!)アヤちゃんも「監督って和風料理と洋風と中華どれが一番好きかなぁ?」とか聞いてきたし...
「はぁ...世の中ってなんて不公平★」
「あ。天国から要請入った。あっち行くわ俺。」
「えー!!!監督天国行った事あんのぉ?!ずりー!!!」
「そーかそーか。地獄にもこの前行ったぞ」
「...まじ...」
「あ お前最近言葉使い悪いって副監督が。」
「...」
(はぁ....)
俺も生まれ変わりてーなー..
でもヤンキーでバイク事故でろくでもない死に方した奴が前世なんてきっと皆嫌だよな...
(ん?)
そういえば監督は...
「監督!!」
「なんだ?マキヤ」
「監督は...どうしてこっちに来た時に生まれ変わろうと思わなかったんですか?」
「...マキヤ!!生まれ変わる時に出す申請書の二項目目言え」
「え?!..えと..確か...前世についてできるだけ詳しく説明せよとかなんとか...」
監督は笑っていった。
「俺には前世の記憶がない。知りたかったら神様に聞いてくれ」

作品名:完結してない過去の連載 作家名:川口暁