詩集 『天―AME―』
『憬れ』
清廉な君に逢いたい
まっすぐな眼差しをした君に出逢いたい
幻想だ
幻覚だ
それでも君に会いたいんだ
君に触れれば何かが変わるだろうか
今この場所に立つことの不安
孤独
虚しさ
埋められない心の隙間
通り過ぎる人々の足音
遠ざかる懐かしい思い出
清廉潔白な君
真っ白い無垢
儚いまでに純粋な君
幻だと気付いていても
君に出逢いたい
願いなんて届く訳ない
それでも
君に触れたい
君の瞳を見続けたい
君を独占したい
叶わない願い
笑ってくれてもいい
あぁ、君は遠いいな…
作品名:詩集 『天―AME―』 作家名:柳 遊雨