詩集 『天―AME―』
『望め!』
やるせない言葉の裏に
本当の気持ちが隠れてる
明日の夢を模索して
だんだん
薄れる今日の記憶
戻ることもできない時間を
振り返ることしかできない記憶を
どれだけ積み重ねれば
明日に繋がるのだろう
覚えかけの言葉を
一つ一つ
胸に刻むことができたなら
生きることの意味の一片くらいは
理解できるものなのかな
空を仰ぎ見る僕らには
けっしてその背中に羽が生えることはないけれど
この大地を駆けることはできる。
進むことのない君たちが
わずかな願いにすがるなら
それはもう一歩歩み始めている証拠
奇跡?
願い?
そんなものに頼るなんてかっこ悪い
だから自分の足で踏み出してみたら?
作品名:詩集 『天―AME―』 作家名:柳 遊雨