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超伝導ゼロス
超伝導ゼロス
novelistID. 16344
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スーパーニート

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【発端】


 ここは、大都会ニューヨークのビジネス街。目の前に聳え立つ高層ビルは大手化粧品会社の本社ビルである。高級ホテルの雰囲気に包まれたその正面玄関から、取り巻きの男たちを従えてピンクに着飾った貴婦人が出てきた。取り巻きの一人が玄関前の真っ白なロールスロイスの扉を開け、その貴婦人をエスコートすると、豪華な応接室はゆっくりと動き出し、悠然と大都会の大通りに消えていった。
 そう彼女こそ、世界で有数の化粧品メーカーの社長を務めるジェ二ファー・ブライトである。彼女はいま朝食会に出席するためホテルのレストランへ向かっているのだ。朝食会は財界の大物が週に一度集って親交を深め合う食事会で、今日のメンバーは、与党のナンバー2と評される代議士、情報通信大手会社の会長、石油会社の社長、といったそうそうたる面々であった。

    そもそも女性は
    論理的な思考より
情緒的な感情を優先するものなんだ
     その証拠に
チェスのチャンピオンに女性はいない

                                待ちたまえ
                            ジェニファーもいるんだ
                               話題を変えよう

                    その必要はないわ!
             女は男より頭が悪いとでもおっしゃりたいんでしょ
            でも、わたしならそんな回りくどいいいかたはしない
                 はっきり言わせていただきますわ
                    男はみんなサルよ
                      男なんて
                  サル山のボスになることと
                   一発やることしか考えない
                       くずよ!



  な・・なんて下品な


                  女はばかな男を手玉にとって
                  人生を有意義に過ごしてるわ


                               ジェニファー
                               落ち着きたまえ
                               君らしくないぞ
                                彼は決して
                           君を悪くいったんじゃない
                              君は特別なんだ


                       ふざけないで
                       さわらないで
                     さよならみなさん



      もう、いい
     すきにするさ
じきに頭を下げてくるにきまってるんだ
   われわれにたてつけば
財界から消えてゆくことになるんだからな
  あの女にもそれぐらいはわかるだろう

   あーっ、はっ、はっ、はっ



【運命の出会い】


                     やあ!
                  はじめまして
                  俺、タキオン
                   よろしく


ところで、みんな、ゲームカフェって知ってるかい?オンラインゲームを楽しむちょっとおしゃれなお店のことさ。ここがそうなんだけど、この店はもちろんつわものゲーマー達の溜まり場になってる・・・あっちにタトゥーのコワモテのアニキがいる・・・あそこの顔じゅうピアスはさすがにちょっとひくよな・・・おっとコスプレのかわいい彼女もいるし・・・でも今日のこの盛り上がりようは普通じゃないよ。実は、もうすぐ超ビッグなゲストがくるんだぜ。彼女はブロンドの美人なんだけど、みんなはそこが目当てじゃない。オンラインゲームのワールドグランプリ新人王に輝いたクリス・ベイカーのスーパーテクを一目見るため、この店で開催される来日記念イベントに集まってきたってわけ。
 イベントの一番の目玉は、なんといっても、ファンとのサービスマッチさ。腕に自身のあるつわものは、彼女と生で対戦できて、彼女を倒せばスポンサーに自分をアピールする大チャンスになるからね。ゲーマーはみんなプロになることを夢みてるんだ。
 彼女への挑戦権を獲得するには、今行われてるトーナメントで優勝するしかないんだけど、それがどれほど難しいかはいうまでもないっしょ。あれ、そんなこといってるうちに、どうやら優勝者が決まったらしいぜ。


                   ええっ、こいつぅ?

このにいさん、どう見てもただの普段着だし、ぜんぜん雰囲気ないんですけど。なにあのサングラスは・・・顔がよくみえない。まあ、それはべつにどうでもいいんだけど。

                 激戦トーナメントを制し
            みごと新人王クリスへの挑戦権を獲得した
                  栄えある優勝者は

                    ム ラ マ サ ---

                    おめでとう

           ヒューヒューーー  イェーーーィ   ウォーーーー

あれ?ちょっと変だぞ。一番奥のテーブルだけがやけに静かだ。やつらは、無言でムラマサのほうを見てる。 マフィアだよ、ほんとやな連中がきてるわ。なにしに来やがったんだろう・・・

                いよいよファイナルステージ
                ここまでクリスを追い込むとは
             ムラマサ選手、まったく予想外の善戦です

               オー マイ ゴォーーーッド!

                   こ、ここの技は
                      ・
                      ・
         このジョイスティックの操作は神以外に不可能といわれている
                  フィンガーシャウト
                      ・
                  まちがいありません
               いまのは・フィンガーシャウト
                      ・
                      ・
                      ・
              彼こそ、前人未踏、神の領域に到達した
                  人類初のゲーマーです
          ムラマサの神の右手が新人王クリスを追い詰めてゆきます

                    YOU WIN!
作品名:スーパーニート 作家名:超伝導ゼロス