電脳世界で生きるということ
『あははっ、いやなんとでもいってくれて結構。それより、これで何度目? 四度目かしら? なな子ちゃん勝算あるの? 勝てる?』
「いっとくけど、毎回勝ちにきてる。条件は同等のはずだし、私は製作者だもん、欠陥は直さなきゃね」
『命が幾つあっても足りない、って言葉があるけど、使い方間違ってるわよ』
「間違ってますが、なにか?」
『貴女、結構前から思ってたんだけど、不愉快ね』
「悪魔にいわれたくない」
『悪魔じゃない、マルファスよ。七二柱が三九番目の悪魔』
『貴女をもう三度負かせてる悪魔よ』
つづく
作品名:電脳世界で生きるということ 作家名:雛蹴鞠