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フレンドボーイ42
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CJ1of4 クラウディ・ジャック

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ある日、友達と遊んでいた少年は、ふと空に、少し動きが違う雲が浮かんでいるのが判った。
 「あれ、あのくもうごきがちがうよ」
 「ほんとうだあ。そういえばひとがのれるくもってあるらしいね」
 「ひとが?たしかちっちゃいつぶつぶがおそらだからあつまっている、ってきいたけどなあ」
 「よくわかんないよぼくだって」
 その雲、否、雲のようなビークルはしたにゆっくり降りてきた。
 「なあ、そこの僕たち。ブロッサム村ってどっちの方面か教えてくれないか」
 「…あっち」
 「そうか、ありがとう」
 そういってその男は飛び去っていった。
 「もしかしてあのひとがクラウディ・ジャックかな」
 「え?まさか」

 これは、奇想天外にも、既存のおとぎ話である「ジャックと豆の木」、そして中国の伝記を基に妖怪伝説などを織り交ぜて書かれた「西遊記」のそれぞれの特徴を混ぜたようなそんな自由気ままな商人クラウディ・ジャックが、いろいろなところを巡って、人々とふれあう話である。