小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

ツインテール探偵くるみの密室

INDEX|4ページ/21ページ|

次のページ前のページ
 


「ワトちゃん、雪だよ雪」
「見ればわかるよ」
 白いコートを着ている女の子が空を仰ぎながらぐるぐる回っていた。昨夜からの雪がやんで、校庭は一面の銀世界。四月の雪は珍しい。

 彼女の名前は、星村くるみ。探偵だ。といっても、葉桜学園で勝手に探偵事務所を開いているだけの話。ツインテールで身長は四捨五入して150cm。
 俺の名前は渡辺透。くるみはワトちゃんと呼んで助手にしている。
 二人とも今日から二年生だ。

 雪玉が頭に当たった。くるみが楽しそうに笑っている。こいつにも子供っぽいところがあったみたいだ。
「ワトちゃん、雪は犯人の足跡を消したりするんだよ」
 前言撤回。