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ぐるぐる廻る、僕らと僕と・・・。

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・・・・・・うぉっと。
一瞬心中を公にするのを忘れちまってたぜ、よく意味が分かんないけど。
僕の登場に気づいた紅葉が、おたまを持ったまま振り向く。
「まだ出来てない」
「そっか」
それじゃあ仕方がない。
どっちにしてもももちゃん達が帰ってくるまではおあずけだ。
それまではゆっくりするかな。
えとえと、新聞新聞じゃなくてリコモンリコモン。
・・・・・・おっ、あったあった。
んじゃ、のんびり待ち痛っ。
「ててぇ」
後頭部に衝撃が。
今度は僕が振り返ると、なぜか床に英和辞典が落ちていた。
凶器はっけーん。
それで、視線を上にあげていく。
犯人はっけーん。
「痛いよ紅葉」
「手伝え」
「いや、それよりもこれみみさんの」
「口答えするな馬鹿」
「僕頭が」
「まだ何か投げられたいか愚図」
「ごめんなさい」
素直に謝る。
それで僕は、みみさんの辞書を拾って、元にある場所に戻して、紅葉の所に歩いてぇっ!。
危ない危ない。
今度はは国語辞典が、いや古語辞典がって種類はどうでもいいんだけど。
それ以前に危ない危ないとか言ってるけど実際はまた正面から当たっていた。
鼻が痛いなぁ。
「ぐずぐずするなのろま」
「はーい」
僕はまた辞書を拾って元の場所に戻して、小走りで紅葉のところに向かう。
そして、手を洗って、紅葉の隣に並んで。
ふむ、ししゃも一本ってことは無さそうだな。
お味噌の良い香りがする。
ご飯もあともう少しで炊けそうだ。
正直言って、僕いらないんじゃないかなぁ、とか思いつつ。
出来る範囲で手伝いをしようとして。
その前に。
言っておくかなぁ。
「紅葉」
「なに?」
「似合ってるね」
「うるさい黙れ」
「ごめんなさい」
「喋ってるなら手を動かせ愚図」
「はーい」
そんなこんなで手伝いを始める僕。
そして、出来上がった料理を少しして帰ってきたっももちゃんやみみさんやかつくんと机を囲んで食べましたとさ。
おいしかったっす。
ん?。
教室の前の扉が開いて、僕のクラスの担任が入ってくる。
うんうん。
先生も教室に入ってきたことなので。
ここらで締めとしましょうか。
それでは、最後に一言。

やっぱり和服はいいよねぇ。




第一幕 おわり