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ツインテール探偵くるみの事件簿

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 「孤島じゃないけど別荘はある」超常現象研究会の望月さんのこのひと言で夏休みの合宿先が決まった。参加者は探偵事務所の俺とくるみ、妄想愛好会の倉田先輩と能登、漫画同好会の栞さんだった。美咲と桃果は「漫画を描くつもりなら漫画部の合宿に行った方がいい」という栞さんのアドバイスに従ったみたいだ。

 俺たちが訪れた別荘は森の木々に囲まれた閑静な場所にあった。ウッドデッキからの眺めも清々しい。だが不満なやつがいる。くるみだ。
「雪降れ、雪降れ」
 雨乞いならぬ雪乞いをしている。
「夏に降るわけねえだろ」
「雪降らなければ交通手段が遮断されないじゃない」
 遮断してどうする。
「せめて水が出ないとか」
「倉田くん、蛇口に口つけて飲まないで」
「電気が消えるとか。」
「太陽光パネルがついてるらしいぞ」
「携帯が繋がらないとか」
「もしもし。今着いたから」
「違う、これはわたしが望んでいた別荘じゃない」