ツインテール探偵くるみの事件簿
「事件を遡って検証しましょ」
栞さんが俺にホワイトボードを持たせて、マジックのキャップを外した。
「わたしと美咲が部室に来たのは12時20分ころ」
「他にだれかいた?」
くるみが質問した。
「両隣は見たけど、だれもいなかった」
「望月さんの部室は?」
「勝手に入るとトラップが発動する」
そうなんだ、気を付けよう。
「くるみは5分くらい後ね。それから望月さんがそばを通って」
「え? そうだっけ」
「そうよ」
栞さんの口元に笑みがあった。
「さて、いよいよ被告の登場ね。12時40分ってとこ?」
「そうですね。部屋の時計見て急いで食べたから」
栞さんがホワイトボードをみんなに見せた。
作品名:ツインテール探偵くるみの事件簿 作家名:へぼろん