小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

ツインテール探偵くるみの事件簿

INDEX|169ページ/170ページ|

次のページ前のページ
 


 放課後、星村探偵事務所に入ると、くるみと栞さんが美味しそうになにか食べていた。
「パンプキンパイよ。よかったら倉田くんたちと食べて」
「栞さんが作ったんですか?」
「ちょっと、ワトちゃん。栞さんがって、どういうことよ」
 こういうことになると鋭いくるみが言った。
「わたしが作ってたらどうしてたのよ。こら逃げるな」
 俺はパイを持ってそそくさと部屋を出た。

 妄想愛好会の部室では相変わらず倉田先輩と能登が目をつむって妄想していた。
 俺がパンプキンパイを持って中に入ると、
「エプロン姿が見えたか?」
 パイの匂いに気付いた倉田先輩が訊くと、
「はい、見えました。旦那が顔を近づけてます」
 能登がそう答えた。俺は若奥様か?