小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

ツインテール探偵くるみの事件簿

INDEX|145ページ/170ページ|

次のページ前のページ
 


「海東歩美のことがわかったぞ」
 探偵事務所に入るなり、くるみに言った。そばには栞さんもいた
「歩美のクラスから借りて来たんだ」
 入学式の写真を二人に見せた。
「みつあみでメガネの子が海東歩美だ」
「うっそー」
 くるみが手に取って目を近づけた。
「随分な変わりようね」
「くるみ、憶えてないか? 探偵事務所を開いて最初の事件」
「『うさぎちゃん失踪事件』のこと?」
「その依頼者が海東歩美なんだ」
「そうだっけ?」
 小首を傾けていた。
「その話、聞かせて」
 と、栞さんが俺に言った。
「ウサギが逃げたっていうだけの話ですよ」
「でも前回の事件の動機が隠されているかもよ」

 俺とくるみが探偵事務所を構えたころ、4月の下旬に話は戻る。