ツインテール探偵くるみの事件簿
事の顛末はこうだった。
部室にいたくるみは友達の桃果に刑事ドラマを録画してもらっていたのを思い出し、校舎へと向かおうとした。しかし、4時頃は土砂降りで傘を忘れたくるみは傘立てにあった白い花柄の傘を、
「ちょっと借りるつもりだったの、本当だよ。」と、本人談。
実際、校舎に行って戻るだけなら15分くらいだ。しかし、桃果と刑事ドラマについて話し込んでしまうこと1時間。一時的に雨がやんで、くるみの頭の中はドラマのことでいっぱい。傘のことはすっかり忘れてしまったのだ。
「ワトちゃんが傘の特徴聞いてればこんなことにならなかったんだから」
助手も同罪として一緒に謝罪しに行くと、妄想愛好会では、
「別にいいよ。いつも妄想の世話になってるから」
と言われ、きょとんとしているくるみを連れて、超常現象研究会へ。
「いいわ。ただしそっちの部屋で何かあったら必ず私を呼びなさい」
と薄暗い部屋で言われたのだった。
そして、くるみだけが漫画同好会の部室を訪ね、まだ戻らない。
「はああ。」
フリルの付いた黒のワンピースに白エプロンのくるみが疲れた顔でドアを開けた。
「今度描く漫画の登場人物ってメイドだったんだ」
「みたいなんだけど、なんで女の子と抱き合ったりしたんだろ?」
あの噂はBではなく、Gなのかもしれない。
こうして『アンビリバボーアンブレラ事件』の幕は降りたのだった。
作品名:ツインテール探偵くるみの事件簿 作家名:へぼろん