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「ネザーランドドワーフ」

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「小枝ちゃん……ウサギはね……さみしいと死んじゃうんだよ」
 私は、部屋から出て、小枝ちゃんに寄り添いました。小枝ちゃんの隣で死のうと思いました。
 小枝ちゃんが隣にいれば、寂しくないと思います。小枝ちゃんのところに行けるなら、後悔はないと思います。
 小枝ちゃんの冷たい肌を温めようと思って、私は小枝ちゃんの服の袖に入り込みました。なにか変な匂いがしたような気がしますけど、私ももうおかしくなっていたので、やがてどうでも良くなりました。

 小枝ちゃん、私は小枝ちゃんが大好きです。
 小枝ちゃん、貴女は私のことをどう思っていましたか?
 小枝ちゃん、私は、貴女のことを思って生きられてとても幸せでした。
 小枝ちゃん、貴女は私から幸せを得られましたか?
 小枝ちゃん、私は小枝ちゃんの隣でなら死んでも良いです。
 小枝ちゃん、だから私も小枝ちゃんの隣で死んで良いですか?

 返事が聞こえたような気がして、私は小枝ちゃんのお腹の上に乗りました。
 ありがとう小枝ちゃん、冷たくなっても、何時までも一緒に居ようね。




【タイトル ネザーランドドワーフ】
【執筆者 雛 けまり】
【ジャンル 合法百合(うさぎ×人)】
【ネタ元 小枝=ウサギを飼うくらい寂しくないといけない、と云う意味で小と云う字をどうしても使いたかった。ミミ=ミミが長いからのミミ。ウサギ=雛が飼いたいだけ】
【作成日2009年3月3日 23時頃〜】

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