小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
ミムロ コトナリ
ミムロ コトナリ
novelistID. 12426
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

くれなずむ<世知辛いんです>

INDEX|2ページ/2ページ|

前のページ
 

かみしめればえんじゃぁ、アホー!
バカタレーーー!」
と、一挙に捲し立てて、クレナはフーフーと、
鼻息を荒くした。

 更に気まずい空気が、二人の間に流れた。
「…まぁ、その…。ごめん」
「…いや、私も言い過ぎたよ。…うん、ごめん」
「帰ろうか…」
「うん、帰ろう…」

 家に帰るまでの間、二人は終始無言のままであった。
ちなみに晩ご飯は、デミグラスソースハンバーグに
ポテトサラダ、ほうれん草のお浸しに、
豆腐とワカメの味噌汁だった。
 
 幸せそうに、食事を摂るクレナの食べっぷりは、
見ていてどこか微笑ましかった。

 当たり前のように、ご飯にありつけるって、
本当に素晴らしい。
そんな風に、思えた日だった。