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陰陽戦記TAKERU 前編

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 そして救急車を呼ぶと会長を預けると病院に向かうのを見届けた。
「大丈夫かなぁ?」
 拓朗は会長が心配だった。
「まぁ死にはしないだろ、でも……」
 警察は免れないだろうな、
 民家近くでダイナマイトを使った上に怪我人まで……
 こりゃスキャンダル間違いなしだな、だが俺達にとって問題はまだあった。
 それは鬼が強くなった事だ。すると美和さんは険しい顔になった。
「恐らく暗黒天帝の仕業です」
 美和さんが言うには周囲の機材が集まって甲冑となったのは暗黒天帝の力が鬼に上乗せさせられたと言うのだ。
「じゃああの時にいたっての?」
「いえ、気配は感じませんでした。どうしてでしょう……」
 美和さんは考え込んだ。
 しかし今回は収穫が大きかった。
「まぁまぁ、勝ったんだからいいじゃないか、それに仲間が増えた」
 しかも2人、
 俺は拓朗と玄武の宝玉を見る、黒い宝玉は力強い光沢を見せていた。
「これから頼むぜ、2人供」
 俺が手を差し伸べると拓朗もニッコリ笑って俺の手を握り返した。 
 新たな力が手に入り強力な仲間を得た俺達は暗黒天帝にも負けない自信を得た。