小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」
ツカノアラシ@万恒河沙
ツカノアラシ@万恒河沙
novelistID. 1469
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

Rの晩餐

INDEX|1ページ/5ページ|

次のページ
 
これは、どこかで起こったお話。
めいんでぃっしゅ、めいんでぃっしゅ、今日のめいんでぃっしゅは、何かしら。
今日は月に一度のお食事会。真っ白な食堂室には、細くて長い食卓を置いて、真っ白なクロスを掛けて、銀の燭台と真っ赤な薔薇を飾ろう。食堂の窓から見える濃紺のお空には真ん丸お月様。お腹はペコペコ。テーブルの上に置かれた大きくて真っ白なお皿は、目を覆いたくなるくらいにピカピカ。お皿の端っこには、付け合わせの温野菜がちょこなんと乗ってます。こんがり焼けた大きななお肉に、ヌクマヌを隠し味に入れたスペシャルなソースをかけた僕らの美味しいスペシャリテ。
待ってます、待ってます、めいんでぃっしゅを待ってます。早く来ないか、めいんでぃっしゅ。餌を吊り下げて、めいんでぃっしゅがひっかかるのを待ってます。お皿の端っこをフォークとナイフでカンカン叩きながら待ってます。僕らは『めーし、めーし』と声を合わせて歌いながら、めいんでぃっしゅを待ってます。さあさあ、早く、早く、いらしませ、めいんでぃっしゅ、いまなら感謝感激熱烈大歓迎です。
ここは、とある場所。煉瓦でできた建物の前には、男が二人物欲しそうな顔をして立っていた。名前は……とりあえず仮に名前を佐藤と塩野にしておこう。彼等は決して自慢する気はないが、人殺しさえ朝飯前の名うての悪党だった。ある時は山に埋めたり、またある時はコンクリート詰めにしてどこかの海に沈めたり。人には言えないような、並外れた経験を積んでいた。因みに今日の二人は、強盗をするつもりだった。彼らにしては、とてもおとなしい手段の上に赤子をひねる位簡単な仕事なのは言うまでもない。(仕事と言ってしまって、いいのか悪いのかは別として)