ピカルとコルロ
神様はこのことに非常に心を痛めておられました。
「どうしたら二人を仲良くできるだろうね」
神様は二人をお側に呼び寄せました。
「「神様何かご用でしょうか」」
神様のお側に着いた二人は同時にそう言いました。
「ピカル、コルロお前たちはいつでもケンカばかりしているが、どうしてそんなに仲が悪いのかな。」
神様がそう尋ねると、二人はまた全く同じタイミングでお互いを指さすと、
「「それは、この『ピカル』『コルロ』が悪いんです!」」
と自分たちの名前の部分だけをのぞいて同じ言葉を吐いたのでした。こんなに似ているのに、どうしてお互いを認めることだけができないのだろう、それを見た神様は深くため息をつかれたのでした。
「そうか、お前たちの言うこと解った。しかし、ケンカはいけない。だから私はお前たちに罰を与えることにする。次にお前たちがケンカをすればどうなるか……それは、お前たちの目で確かめなさい」
そして、神様はそう言い渡し、二人を下がらせました。