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私的文章創作研究

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◆起承転結
話を書くに当たって、よく言われるのがこの四字熟語だと思います。
他に似たものとして、『序破急』なんてのもありますね。
これ、はっきり言ってよくわかりません。
よく言われるのは、

起 → 物語の導入部。
承 → 提起した事柄を受け、物語の導入から核へつなぐ役目を果たす部分。
転 → 物語の核となる部分。
結 → 結末が最終的にどうなったのかを描いて物語を締めくくる部分。

と、言うような説明です。
私は、これではさっぱりわかりませんでした。
特に、『承』と『転』が意味不明です。
また、『物語の起こり・終わり』というのもわかりにくいですね。
ですので、自分はこうやって解釈しました。

起 …… 事件発生
承 …… 伏線を張りつつ、日常を描く
転 …… 伏線回収・どんでん返し
結 …… 事件収束

物語は、こんな感じで構成されているように思います。
全体として『起承転結』がありますが、もっと細かく考えても良いと思います。
具体的には、全体の『起』に『起承転結』がある、と考えるような感じです。

実際に書くときには、『転』ありき、で書くと書きやすいと思います。
このどんでん返しを書くには、どんな事件と伏線が必要だろう? といった感じで考えていきます。
事件からどんでん返しを考えるのは難易度が高いと思いますし、回収シーンがわからないのに伏線を貼るのは大変だと思いますので、『転』ありき、をオススメします。

あえて『起承転結』の順番をめちゃくちゃにする、というテクニックがあります。
たとえば、事件発生のタイミングを遅らせ、日常風景を描いてからの落差を感じさせる、などと云ったものです。
あえて云えば、これは『承起承転結』となるのでしょうか?
こんな感じに、『起承転結』は応用を利かせることができます。

他には、一人のキャラクタにスポットを当てるものがあります。
たとえばそのキャラになにか弱点があり、それを克服するような話の場合、

起 …… 弱点に関係する事件が発生
承 …… 克服のための伏線
転 …… 弱点を克服
結 …… 事件が収束

といった感じですね。

『起承転結』を押さえておくと、話の骨格を考えやすくなる……かも知れません。



作品名:私的文章創作研究 作家名:空言縁