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私的文章創作研究

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◆過去・現実・未来
時間軸について考えてみます。
主に時間は、過去・現実・未来の三つに分類できます。
この『時間』を上手く使った面白い表現をいくつか上げてみましょう。

・同時刻同時進行
同じ時間に、別の場所で起こっていることを書く方法です。
章ごとに切り替えることをオススメします。
同じ事件を別の視点で描いたり、同じ事件と思わせて全く別の事件だったり、近くと見せて遠くだったり、色々と使えます。

・回想
過去のことを回想する形式。
こちらも、できる限り章ごとの切り替えを奨めます。
主人公やヒロインの過去を書くときなどによく使われます。
このとき、結果がわかっているようなことを書くのは、避けた方が無難です。
結果がわかってしまっているので、臨場感に欠けるからです。
基本的には、トラウマや秘密の開示に使うと良いです。

この二つが、おそらく基本になりますね。
では、応用です。

・同時刻騙し
同じ時間、と見せかけて実は回想だったりする書き方です。
一人称で、一人あちこち行くような書き方をするとやりやすいと思います。
周りからの呼ばれ方を似たものにすると、より効果的かと。

・回想騙し
過去のことを回想する……かにみせて未来や同時刻を描く手法。
非常に難度は高いです。
過去に起こった事件のように見せて、とやったり、同姓同名の別人物を出したりすると、だましやすいです。

と言うことで、応用でした。
難しいですが、ここまで書けると自慢できると思います。



作品名:私的文章創作研究 作家名:空言縁