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　コーパス　廊下

左文字
「助かったよ、尾ヶ崎」
尾ヶ崎
「いえ、あれ以上は見るに耐えかねましたので」
左文字
「そう……か……」
尾ヶ崎
「嘘をついている訳ではないではありませんか。そんな悲しい顔をなさらないで下さい」
左文字
「すまない」
尾ヶ崎
「巳上主任の命に別状が無いのは事実です。アルカ装置排出時の事故がどのようなものだったのかは分かりません。分かりませんが、生きていて下さっている事だけでも感謝しなくては……」
左文字
「そう――そうだな」
尾ヶ崎
「はい」
左文字
「有難うな、尾ヶ崎」
尾ヶ崎
「いえ。参謀長をサポートする事が私の仕事ですから」
左文字
（立ち止まるわけにはいかないんだ……俺も――七々原も）