小説が読める!投稿できる!小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ!

二次創作小説 https://2.novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
オンライン小説投稿サイト「novelist.jp(ノベリスト・ジェイピー)」

少女機械人形コーパス 第一幕

INDEX|68ページ/116ページ|

次のページ前のページ
 

第一幕
第三場
〜Non mihi, non tibi, sed nobis. 〜( 私のためではなく、あなたのためではなく、私たちのために。)

<デタレドッグ>
 12月19日
 午後23時41分
 デーケルターレドッグ

巳上
(やっぱり……何かがおかしい)
巳上
(デーケルターレ……京介の話ではヴィロネカートに対し圧倒的不利に立たされた時、謎の閃光を放ち一気に形勢逆転したとか)
巳上
(コア……コアに何かが……? 私達メカニックに任されるのはコアを積み込む際のアルカ装置の配備だけ)
巳上
(アルカ装置の中身……コア……それに……)
メカニック
「巳上主任、後は俺達でやっておきます。どうぞもうお休み下さい」
巳上
「ん……」
メカニック
「大丈夫ですか? 主任、顔色がすぐれませんが……あ! 俺送ってきましょうか?」
巳上
「大丈夫よ、アリガト」
メカニック
「そう……ですか。それならいいんですが。って、こんな時間に送ってったら左文字参謀長に何を言われるか分かりませんしね! はははっ」
巳上
「ふふふっ、ホントね」
メカニック
「でも巳上主任、本当に具合悪そうですよ」
巳上
「そうね、これ以上みんなに心配かけてもいけないし、今日は先に上がらせてもらうわね」
メカニック
「はいっ! お疲れ様でした!」
巳上
「有難う、お疲れ様。みんなもキリのいい所で上がってね」
メカニック
「了解です!」

ウィィィン
<SE扉開閉音>

コーパス 廊下
<SE足音>

巳上
(池峰総司令……野柳博士……京介はどこまで知っているのかしら……)
巳上
(私は……)
巳上
(私には何も分からない……)