少女機械人形コーパス 第一幕
第一幕
第二場
〜Amicus verus est rara avis. 〜(真実の友達は稀である。)
12月8日
午後6時30分
<背景中央ホール>
中央ホール コンサート会場
アナウンス
『ご来場の皆様に、お詫び申し上げます。本日予定されておりました[饗庭くるみスペシャルライブ]は、饗庭くるみの急病により中止となりました。尚、次回の日程は未定となっております』
ざわざわ…
<SE・えーとか言う声>
七々原
「ショックすぎるぜ〜〜……」
二野上
「残念でしたね、先輩……」
七々原
「ああ。せっかく紗香ちゃんがチケット当ててくれたのにな」
<回想シーン七々原部屋>
七々原
「マジで?!」
二野上
「はい! この前みんなで一緒に応募したスペシャルライブ! さっき抽選の発表があって……私、当たってたんです!」
ミリカ
「すごーーい!」
二野上
「うふふ。3日後が楽しみですね!」
七々原
「うわぁ〜、生くるみちゃん! くぅーー! 紗香ちゃん! マジで有難うな!!」
二野上
「そんな……私、たまたま当たっただけです」
ミリカ
「お兄ちゃん! 星空のスクリーンも忘れないでよっ!」
七々原
「ああ! 星でも何でも見せてやるよ!」
二野上
「ふふふっ」
<回想終>
七々原
「でも、病気なら仕方ないよな。大丈夫なのかな、くるみちゃん」
二野上
「心配ですね」
七々原
「ああ……。でも、まぁしょーがねーよな。夜まで待って、せめて星空だけでも見て帰るか〜っ」
ミリカ
「賛成〜〜〜!」
二野上
「はいっ」
作品名:少女機械人形コーパス 第一幕 作家名:有馬音文