自由詩まとめ
五編目 しずかな、いかり
※暴力+残酷描写注意。若干グロい想像が可能な詩です。
手は私をぶつから、ぐるぐるにしなくちゃいけません。
口は開いたままじゃ煩いから、ちくちく縫ってしまいましょう。
目は口程にものをいうそうだから、こっちも、ちくちくして塞ぎますねぇ。
いたくないですよー。びーびーってないちゃだめすよー。
おいしゃさんをよばれちゃいますからねぇ。
あとちょっとでおわりますからねぇ。
ないてばかりいると 河原にすてちゃうんだから。
はい、ちゃんとやりますっ。
お母さんがいつも私に言うみたいにね。
はいっ! できたよ、おか……。
……あれぇ? お母さん、どこに行っちゃったの?
手にいつもゴルフクラブを握っていて、口から舌ばっかり出して怒鳴る
大きな眼で私を蔑むように見下ろす、お母さんはどこに行っちゃったのかなぁ?