RUN ~The 1st contact~
「大丈夫。君はただ梯子を下ろしてくれればいい。あとは僕のテクニックで、なんとか梯子を舳先まで持っていくから」
「そんな簡単に……」
「本当は見たいんだろ? 最期を」
その時、ランがそう言った。憎むべき相手の最期を、仇として警察として、圭子は見届けなければならないと思った。圭子はしばらく考え込んだ後、ゆっくりと頷いた。
「……わかったわ」
一同はその後、食事をしながら作戦を練り直すと、チャーターしたヘリコプターに乗り込み、海上へと飛び立っていった。
作品名:RUN ~The 1st contact~ 作家名:あいる.華音