【謎歴史】 私の青空 【2000年(16歳)】
第十六話 「ミンチーの風」
浮世の儚さを想うとき僕は涙は止まりませんとミンチー(広島)に告げた所、彼は「そうか・・・お母さんは最後まであなたの事を願っていたよ」と訳知り顔で偽造テレカを作ってくれたので、僕は白い歯を見せてこういう風に言いました。
「有難う、グアテマラの大統領、でももう隠さなくて良いんだよ」ミンチーは照れくさそうに下を向いて頷きました。
「つぶやきシロー自殺説・・・」
その時、一陣の風が僕達に春と言う贈り物をくれた気がしました。
<私の青空16 つづく>
作品名:【謎歴史】 私の青空 【2000年(16歳)】 作家名:砂義出雲