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【黒歴史】 全速力で走る霊 【2002年(18歳)】

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21.1. あとがき

あとがき

俺はいつだって自殺する為に生きてる。
だけど俺は、今死んでも、社会に打ちのめされた負け犬だから、
音楽を作ったり文章を書きながら失礼な事に生き延びているんだ。
俺は、何か、歴史に残るようなモノを創る事が出来たとしたら、
明日にだって死にたいと思っている。

こんな事を言うと、
俺のようなクズに対しても心配してくれる人は数人居るみたいだけど・・・

とにかく今、俺にとって生きている、生き続けるという事は
牢獄に暗闇の中で誰かに頭を水の中に押え付けられながら
もがき苦しみ続けてるような気がして仕方無いんだ。

ここ一年程前からかけて、俺はほとんどの喜びを消失してしまった。
この最低の気分は死ななきゃ治らないと思う。だから、

俺の事を本当に心配してるのなら
俺がこのクソッたれな世界から開放される事を笑って
見送って欲しいんだ。

俺はいつからかもう一人の自分を、
割と口当たりの良くて楽しさげな、
マシュマロみたいな傀儡の自分を
作り上げ、そいつだけを表面に出して、
本当の俺はマジックミラーの裏側から
人間を見るようになっていた。

だから、その俺しか見ていない人間は
俺が自殺したいとか言ってても
笑って冗談だと思うんだろうな。

いいよ。全然構わない。
だって俺は人間なんかに関わる事が怖くて堪らないんだ。

俺は今まで数多くの人間に対して、裏切られたり、裏切ったりしてきた。
その度に心は死にそうに病んで、人間が怖くなって、信じ方を忘れた。

最後まで人を信じる事が出来ない俺は多分
一生愛なんてものを知る事は無いんだと思う。

いや、寧ろ、今まで歪んだ形で人を愛し過ぎたのかも知れない。

誰かを深く愛するって事は、心の領域を明け渡すってことと同じで・・・
その想いが独りよがりな何も生み出さない物だとしたら、
それはゆっくりと死んでいくのと同じ事なんだ。

またカートの言葉を引用させてもらうと、
「とにかく俺は人を愛しすぎる。だから死ぬ程悲しくなるんだ。」ってことだ。