俺とお前の風邪の治し方
「手当て」(※熱の続き
忙しさにかまけてほうって置いたら一週間も経ってしまっていた…。
何度携帯に電話やメールを送っても返事がない…もともと欲の薄いやつだけど流石に怒っているのかもしれない。
寒い冬の朝にきみのマンションへの道を辿る。
朝からご機嫌斜めなお姫様のご機嫌を伺いに行くところだ。
ついたマンションのドアポストに郵便物がたまっているのを見て不思議に思う。
割とまめな君にしては珍しい…。
若干の不安を抱えたまま合い鍵で中へと入る。
玄関できみの名前を呼んでもまるで返事がない…靴はある…あ、もしかして…。
不安が的中したらしい。
部屋の奥にはいるとベッドに横たわって君が荒い息づかいで寝ていた。
息苦しそうに喘ぐ君…。
完全に風邪だ。
火照った頬に汗で貼り付いた髪を払ってやると身じろいだきみが薄く目を開けた。
上気した頬に潤んだ瞳…。
…
…
…。
(ごくり)
いやいや、相手病人ですから…でも…ちゅっちゅーぐらいなら…///////
やっぱり出来ねえっ
しかもバレたっ///////////くそ、俺の意気地なしっ
作品名:俺とお前の風邪の治し方 作家名:寅蠍(タケカツ)