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律姫 -ritsuki-
律姫 -ritsuki-
novelistID. 8669
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成績をあげていけっ!

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「今の友達はもしかしたら一緒にいてくれなくなっちゃうかもしれないけど、金髪ピアスでも将司は平気でしょ?」
「怖くないどころか、笑いそうだ・・・けどどんなナリでも、俺は明良のことが・・・」
・・・明良の、ことが・・・?
って、なにを言おうとしてるんだよ、俺はっ!?
「将司、なに?」
「えっと・・・俺は・・だな・・・」
考えながらいつの間にか立ち止まってるし。
言葉が出てこないまま、数十秒。
不思議そうな顔で明良が見上げてくる。
・・・あぁ、もう言葉にするのとか無理だっ!
「将司っ?」
明良の頭と肩に手を回して引き寄せた。
「・・・これからも守るから」
「うん、ありがと」
引き寄せる力を緩めると、少しだけからだが離れる。
なんか、こんなシチュエーションよく漫画とかであるよな・・・。
このまま勢いにまかせて・・・って・・・待てよ。
いくらいい雰囲気でもセオリーどおりに進めて、なんかもし絶交とか言い渡されたら俺はかなり傷つく。間違いなく。
ど、どうすればいんだよ。どうする・・・どうする・・・。
「将司、今考えてることあててあげようか」
「い、いやっ。いい。当てなくていい」
ここであわてて手を離すとかできればよかったのに、俺の身体は硬直して明良の身体を抱きしめたまま。
「じゃあ僕の考えてること言うね。僕はもっと将司と一緒にいたいよ」
両手を首に絡めてきた。
これは、もう・・耐えられん。
「そんなこといって、後で嫌いになったとか言っても知らないからなっ」
がっつくように唇を重ねた。
もっと深くと口の中を貪る。

「・・ん・・・っんん・・・」

明良からこぼれる声が色っぽくて、身体の奥に熱が溜まっていく。
これ以上してると・・・やばい。
唇を離して明良からも離れた。

「将司?」
「ご、ごめんっ。なんか俺・・・だめだっ・・・」
これ以上してたら、キス以上のことがしたくてたまらなくなる。
耐えられる自信がまったくない。
キスまでは許してくれてもそれ以上となると、さすがに・・・。

「将司、多分、僕たちおんなじこと考えてると思うんだけど・・・」
「ちょっ・・まっ・・あのな、・・えっと・・俺は、だな・・」
しどろもどろに次ぐ言葉が苦しい。

「つっ・・続きはまた来週っ」
ってなに言ってんだよ。アニメかっつの。

でも、意外なことにこれは明良のツボにはまったらしく笑い出した。
うけたから良かったようなものの、ホント、マジさいてーだ。

「来週ね、楽しみにしてる」
笑いながら言って、明良は手を振った。
角をまがったすぐそこは明良の家。
「はぁー・・・・・・」
俺はというとため息しかでてこない。
なんでもっと上手いこととか言えないんだよ・・・。

本日の自己評価C。
コメントは『もう少しがんばりましょう』

こんな評価はなれっこで普段なら反省すらしないところだけど・・・今回ばかしは期限の来週までに評価があがるように『もう少し』でなく『もっと』がんばりマス。


fin


お付き合いありがとうございました!

B型はお話するのが好きなイメージ。
A型はけっこうにこにこ人の話きいてるイメージです。
そして優等生といえばA型かな、みたいな先入観。

題名つけるときに危うく「君の涙にチェックメイト」になりそうだった一品w