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司令官は名古屋嬢 第1話 『中京都軍』

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第3章 人間関係がベタすぎるだろjk



「まあまあ、さーちゃん」
ほおを膨らませてながら抱きつく少女をなだめるように大須が言った。

 その少女の本名は、「守山 笹百合(ささゆり)」といった。背は上社よりも低く、前の横髪はうずまき状にカールしており、後ろ髪は中ぐらいの長さのストレートという髪型をしている。顔は可愛いほうであろう。
「……2人で何の話をしていたんですか?」
膨らませていたほおを元に戻した守山が大須に聞く。
「何って……、今、空を飛んでいった大きな物体についてよ。ただの業務連絡だけ」
「……ならいいんですけど。 上社、私にもすぐに伝えなさいよ!」
「……えーと、ごめんなさい」
「まあ、今、伝えに行かせようとしていたところだし……。それより、山口さんを出迎えに行かないとね!」
「わかりました。車を用意します」
「汚れてない車を用意しなさいよ! 上社!」
この少女は、上社と同じ階級の「少尉」で、歳も同じなのだが、上社に対しては、まるで上官のような口調と態度なのだった……。
「……はい」
上社は弱々しく応えた。
「応答はもっと大きな声で!!」
守山は偉そうな口調で言った。
「はい!!!」
めんどくさいので、上社は守山の言うとおりにした。
「……まあ、いいわ」
「それより、早くしてね」
大須は静かにそう言った。上社は、すぐにケータイを使って、どこかと連絡をとり始めた。



 こうして、この物語は始まった……。