とある短き年代記
☆
「なぁ、俺と付き合ってくれないか?」
「……いいわよ」
出会いから三年目。訓練校で同じクラスの憧れの彼女に、ようやく告げることができた言葉だった。
幼い顔立ちだが、恐ろしく成績優秀な彼女。ガタイと運動神経だけが取柄の俺。
友人たちの下馬評では俺の失恋率は九九.九九九九九九九九%(テンナイン)だったのだが、現実って奴は主人公に寛大だ。もとい誰もが人生の主人公に違いない。
だが、彼女の言葉はまだ終わっていなかった。
「ねぇ、ところで私は、どこまで付き合えばいい?」
俺は、彼女に気づかれない様に溜め息を一つ吐いた。この天然娘は。
「…………宇宙の果てまで、かな?」
「なぁ、俺と付き合ってくれないか?」
「……いいわよ」
出会いから三年目。訓練校で同じクラスの憧れの彼女に、ようやく告げることができた言葉だった。
幼い顔立ちだが、恐ろしく成績優秀な彼女。ガタイと運動神経だけが取柄の俺。
友人たちの下馬評では俺の失恋率は九九.九九九九九九九九%(テンナイン)だったのだが、現実って奴は主人公に寛大だ。もとい誰もが人生の主人公に違いない。
だが、彼女の言葉はまだ終わっていなかった。
「ねぇ、ところで私は、どこまで付き合えばいい?」
俺は、彼女に気づかれない様に溜め息を一つ吐いた。この天然娘は。
「…………宇宙の果てまで、かな?」