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Gothic Clover #05

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あとがき





 とりあえず、後書きたいから後書く。

 この作品を書いたのは、僕がまだ中学三年生の頃でした。そして、これを完結させたのは高校二年生の頃。実に三年前のことです。時の流れって速い。
 こうやって三年前に書いた小説ですが、完結した後にちょこっと友人に見せて、あとはHDDの中に埋められたまま最近まで忘れ去られていました。ぶっちゃけ、恥ずかしかったんですね。
 しかしつい先日にPCの電源ユニットを取り替えることになり、その時にパーツを詰め込んだ箱の中で見つけたHDDの中から、この作品が出てきました。
 凄く懐かしいと感じたと同時に、「これ、晒したらどうなるんだろう」という欲望が湧き上がりました。どんな感想を、どんな酷評を言われるのだろう、と。少し、興味が沸いて……
 で、こうやってこのSNSに投稿しようと思い立ったわけです。

 主人公達の設定年齢は高1です。書き始めた当時はボクより年上だったのに、終わったら年下ですよ? 執筆している間にキャラの年齢を通り過ぎるって、実は貴重な体験だったりするんでしょうか。
 この作品の前にも色んな話を妄想してきましたが、こうやってちゃんと完結させた作品は、この作品が一番最初だったりします。
 最初の頃はボクは「なんか暗い話作りたいなぁ」みたいなのを考えておりまして。つまりヒネクレていたんですね。中二病だったんです。普通の王道のハッピーエンドが許せなかったんですよ、「こんな都合いいわけないだろッ!」みたいな感じで。でも、書いているうちに「やっぱりこいつら、幸せになって欲しいなぁ」とか勝手に思い、こんな終わり方になってしまいました。でも、最後に登場人物が一人でも笑ってくれないと、やはり後味悪いものになるのでそれを避けるために……ってこれも都合いいような話でしょうか?
 そんなこんなで語り残した部分は多いですが、これでゴシクロは終了です。
 そもそも、これはハッピーエンドにしたつもりなんですけど本当にこれでハッピーエンドなのでしょうか? ボク自身でもわかりません。

 ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
 機会があれば、また会いましょう。

2010年 6/10 きせる
作品名:Gothic Clover #05 作家名:きせる