Gothic Clover #01
何故こんな所に?
「そろそろ時間的にヤバイんだけど・・・」
そうだ、もうすぐ警備員の見回りの時間だ。
この屍体も警備員が見つけてくれるだろう。
ボク達はすぐに学校を出た。
そのままボク達は別れてそれぞれの帰路に着いた。
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翌日やっぱりクラスは大騒ぎであった。
女子は例の事件のせいで登校していなかったが、男子だけでも十分うるさい。
愚民共め
五月蠅いんだよ。
人が一人二人死んだぐらいで騒ぎやがって。
くたばれ
「おはヨウ掻太」
「捩斬!? 大変だ!!!」
不機嫌なボクの頭に掻太のうるさい声が響く。
「? 翳瀬萎理の屍体ならもう見たダロ」
「違うんだよ!その屍体もそうだけど、俺が言いたいのはその事じゃないんだ!!」
「落ち着けってば。どうしたんだヨ」
「人飼が行方不明になった!!!」
その時、ボクは心の底の底から深く、長く溜め息をついた。
「つまらなくなってきやがった」
多分ボクはこのセリフを面白そうに呟いていたと思う。
作品名:Gothic Clover #01 作家名:きせる