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ファーストウッド
ファーストウッド
novelistID. 9116
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variable―ヴァリアブル― 1

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二人にいなくていいと言われ、相当効いたようである。
 「まあそう言うのなら、シューツァー君も連れて行くとしよう」
 「どうぞどうぞ。でもわたしもエコの実力見てみたかったなー」
 「次は君たちと組ませるから今回は我慢してくれ」
 「あのー、さっきから実力を見るとかって言ってますけど・・・、
  やっぱり・・・僕も戦うん・・・ですよね?」
 「そうだが?君も武器はあるだろう?」
 「ええ、まあ」
 「なら問題無い。クローズが出たら私たちがリードするから、そう心配するな」
 「は、はい・・・」
                  *
リュオンさんを先頭に、僕、ラニスという順に並んで歩く事10分、
商店街の終わりへとやってきていた。
商店街は裏路地もあるが基本的には一本道なので端から見回るという作戦である。
 「さて、到着したな。ここで彩涼君にクローズの概要を説明しよう。
  先程も言った通り、奴らは突然どこからともなく現れる、
  一度注意を向けた場所でも気を抜かないように。
  奴らは基本的には考えなしに襲ってくるが、
  一部、高度な知能を持った上位種が存在する。
  上位種は非常に厄介だそれと思わしき物に出会ったら、
  一人で戦わず仲間と協力するように」
 「はい」
 「今回は3人でまとまって行動するから、そこに関しては心配はいらないだろう。
  後もう一つ重要な事だ、奴らに捕まる事だけは避けてくれ」
 「そうですよね、捕まったら攻撃受けちゃいますしね」
 「いや、そうじゃない。奴らに捕まると、捕まった者は消えてしまうんだ。
  調査によりどこかへ転移させられているらしいことが分かっているが、
  消えた後、戻ってきた者はいまだ一人もいない。気をつけてくれ」
 「わかりました・・・気をつけます」
ただの見回りと軽い気持ちでいたがここからは、
真面目な気持ちでいかなければならなさそうだ。
 「では、行こうか」