詩編 おらがさま
朝起きたれば 顔洗え
目をはぱっちり開けようぞ
思案はするな おらに聞け
何をやるかは おらが言う
おぬしが心を開ければ
意欲が湧いて力出る
気分が出たら 仕事しろ
無理はしないで気侭にやれよ
思いの内を人に言え
人はおぬしを助くるぞ
おのが思いは正しきか
人に尋ねておのれを磨け
踏み間違えば落っこちる
道は狭いぞ 気をつけろ
うかうかするな落ち着けよ
迷う心に悩むかや
おらがおぬしを見て居るぞ
お山に来るのは明けの頃
おらの語りが聞こえれば
耳を澄まして聞き分けろ
おぬしがいかに生くべきか
山の気配に教えを受けろ
おらも側から助けるぞ
おらが姿を見たければ
空飛ぶ鳥を見るがよい
山の草木を見るがよい
川の流れを見るがよい
いずれの姿になろうとも
おらが命にかわらやせぬ
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