透明な少女
見つからないものは見つからないわ
季節は冬、白い雪がしんしん降る静かな公園で蜂蜜色の髪の少女は呟く。
僕はその呟きが誰への言葉なのか、わからなかった。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
学校からの帰り道。
見渡す風景は白、白、白。白い雪が降る。
この前までの暖かさはどこへ行ったのだろうか
風邪をひかない内に家に早く家に帰ろうと公園の前を通り過ぎようとした瞬間。
「見つからないものは見つからないわ」
その透明な声に振り返る。
自分が振り返ったそこでは蜂蜜の様な色の髪をした少女がいた。
少女の金色の瞳は自分ではなく、どこか遠くを見つめていた。
「きっと見つからないままよ、変わらないわ」
誰かに話しかけている訳でもなく、静かに呟き続けるその姿は
存在がカラのような、
透明な少女でした。
季節は冬、白い雪がしんしん降る静かな公園で蜂蜜色の髪の少女は呟く。
僕はその呟きが誰への言葉なのか、わからなかった。
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―
学校からの帰り道。
見渡す風景は白、白、白。白い雪が降る。
この前までの暖かさはどこへ行ったのだろうか
風邪をひかない内に家に早く家に帰ろうと公園の前を通り過ぎようとした瞬間。
「見つからないものは見つからないわ」
その透明な声に振り返る。
自分が振り返ったそこでは蜂蜜の様な色の髪をした少女がいた。
少女の金色の瞳は自分ではなく、どこか遠くを見つめていた。
「きっと見つからないままよ、変わらないわ」
誰かに話しかけている訳でもなく、静かに呟き続けるその姿は
存在がカラのような、
透明な少女でした。