人間らしく生きることを責め立てないで
生きるためには何かを為しえなくてはいけない。
何かを為しえるためには殊更努力しなくてはいけない。
人は人らしくなくては生きていけない。
しかし、だけれども、なぜだろう。
身を粉にして、働いて、努力して、苦労して。
そうして壊れていくものがみんなの心の中にある。
人らしく生きようとして、人らしさが壊れていく。
辛い思いをして、苦しんで、それでも動き続けて、続けようと思って。
それを人は美しいと思う。思ってしまう。美しいと言う。
壊れていく儚いものを美しいと言って壊していく。
笑顔で嬉しそうな顔で湛え上げる。
人であるものが、人でなくなっていくのを美しいと美しいと。素晴らしいと。
そう言って、囃し立てる。
人でないもの達が人でなくなることをみんなで愛しむ。
そうやって壊していく。
辛い思いをしろと、壊れていけと。
何も感じなくなり、なにも思わなくなり、人でない別のものへといざなっていく。
人が人らしく、笑顔でいたい、幸せでいたい、喜びたい。
そう思って、人らしく生きようとして。
笑顔になれず、幸せになれず、苦しむことを、強いられることになる。
人らしくってなんだろうか。
人らしく生きていくのは、こうやって自分の心を壊して切り崩して傷つけて、
そうやって人でないものになって生きていくためのものを得ると言うことなんだろうか。
お金を手に入れるのは幸せだ。
凄く嬉しい。
欲しいものが手にはいるのは嬉しい。
楽しいことがいっぱいある。
笑顔になりたい、喜びたい、楽しみたい、それは凄く人らしいと思う。
笑顔にもなれない人と、笑顔である人とどちらが人間らしい。
苦しんで、辛い思いをすることを、それが人間らしい努力と言って苦労と言って。
笑顔で居る人を、苦しんでいないと、楽して笑顔になってると言って。
そう言って、あいつらは人でなしだと、人らしくないと。
笑顔になれなくて、笑えなくて、せめて人として死にたい。
そうやって、笑顔になれるまで休みたいと思っている人も、
そんなものは人間ではないと、人間らしくないと責め立てて。
苦しめと苦しめと、言い立てて、そうやって心をつぶし合って、
人が人でないものへ、壊れきった別の何かへと追い立てていくのが、人間らしいというのか。
私は笑っている人が好きだ。
私は笑うことが好きだ。
笑いたい、笑わせたい。
何かを為しえるためには殊更努力しなくてはいけない。
人は人らしくなくては生きていけない。
しかし、だけれども、なぜだろう。
身を粉にして、働いて、努力して、苦労して。
そうして壊れていくものがみんなの心の中にある。
人らしく生きようとして、人らしさが壊れていく。
辛い思いをして、苦しんで、それでも動き続けて、続けようと思って。
それを人は美しいと思う。思ってしまう。美しいと言う。
壊れていく儚いものを美しいと言って壊していく。
笑顔で嬉しそうな顔で湛え上げる。
人であるものが、人でなくなっていくのを美しいと美しいと。素晴らしいと。
そう言って、囃し立てる。
人でないもの達が人でなくなることをみんなで愛しむ。
そうやって壊していく。
辛い思いをしろと、壊れていけと。
何も感じなくなり、なにも思わなくなり、人でない別のものへといざなっていく。
人が人らしく、笑顔でいたい、幸せでいたい、喜びたい。
そう思って、人らしく生きようとして。
笑顔になれず、幸せになれず、苦しむことを、強いられることになる。
人らしくってなんだろうか。
人らしく生きていくのは、こうやって自分の心を壊して切り崩して傷つけて、
そうやって人でないものになって生きていくためのものを得ると言うことなんだろうか。
お金を手に入れるのは幸せだ。
凄く嬉しい。
欲しいものが手にはいるのは嬉しい。
楽しいことがいっぱいある。
笑顔になりたい、喜びたい、楽しみたい、それは凄く人らしいと思う。
笑顔にもなれない人と、笑顔である人とどちらが人間らしい。
苦しんで、辛い思いをすることを、それが人間らしい努力と言って苦労と言って。
笑顔で居る人を、苦しんでいないと、楽して笑顔になってると言って。
そう言って、あいつらは人でなしだと、人らしくないと。
笑顔になれなくて、笑えなくて、せめて人として死にたい。
そうやって、笑顔になれるまで休みたいと思っている人も、
そんなものは人間ではないと、人間らしくないと責め立てて。
苦しめと苦しめと、言い立てて、そうやって心をつぶし合って、
人が人でないものへ、壊れきった別の何かへと追い立てていくのが、人間らしいというのか。
私は笑っている人が好きだ。
私は笑うことが好きだ。
笑いたい、笑わせたい。
作品名:人間らしく生きることを責め立てないで 作家名:春川柳絮