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君の隣独占中

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★第1話★ 隣のアイツ

近すぎていえないことだってあるんだ。

「いってきまーす」
  かしゃん
「おはよー、尚まだ寝てるの?」
「もー、そうなのよー。ほんと、あのこったら・・・」
「あはは。」
  どたばたどたばた
「母さんー、俺の制服どこー?」
・・・・
「あ・・・俺、パンツだったわ」
「もう、ほんと困った子だわ・・・」
「ははは・・・」
朝から、尚のパンツ一丁見れるなんて
ラッキーなのか、アンラッキーなのか・・・
「千秋ー★ちょっと待ってろ!あと、もうちょいで行ける」
「へーへー、あと1分ね?」
「1分!?」
尚は、私の家のお隣さんで、クラスも同じ、席も隣なんてゆーくされ縁なんだよ・・・
「ごめんよ。千秋★」
「一分過ぎたよー★ジュースで許す(笑)」
「わあったよー...」
私は、尚のことを好き・・・
でも、まだ一度も好きを伝えてない。
好きを伝える必要がなかったから・・・
いつも私の隣にいたから

 がらら
「はょー」
「おはよー、千秋っ★今日もダーリンと登校?ww」
「やめてよー、音色!」
「いい加減、告っちゃえば?」
「もー、ゆっちゃんまでー!」
なんて、私の友達はデリカシーのない人が多いんだろう・・・
  ちらっ
尚に聞こえちゃったりしてないよね・・・
「でさー、昨日俺そのまま寝ちゃったんよー」
「ばかだー、こいつ」
「だろー?知ってるってー」
  ふう・・・
よかった、聞こえてないみたい
「なあに、安心してんの」
  つんっ
「え!安心なんかしてないよ!?」(←図星
「まあ、いーけど、もうちょっとまわりみてみなよ?」
「へ?」
  きょろきょろ
「ほら、あそこの女どもよ」
「!?」
 クラスで、1番モテる園田 絢とそのまわりの人たち・・・
「あいつ、絶対尚のこと狙ってるよ?」
「え?あんな、バカ誰も好きにならないよーww」
「はあーあ、バカはあんたよ?」
  ぐいっ
「ほら、みてみ?」
「え?」
音色に頭をつかまれて、見えた先にはたくさんの女の子たちが・・・
「あれも、それも、ぜーんぶ尚を見にきてんだよ?それでも、まだ大丈夫だっていえる?」
こんなに、たくさんの女の子たちが、尚を狙ってる・・・
 そう思うと、不安でしかたがなかった
「イエマセン・・・」
「でしょ?あいつ、スポーツできるし、顔もかっこいーから、最近モテてんのよ?」
作品名:君の隣独占中 作家名:紫音★